早期退職したその後は後悔するのか?メリット・デメリットを紹介

早期退職

サラリーマンとして最も嫌なことは会社の業績不振による、リストラ(早期退職も含む)だと思います。

特に会社に早期退職を促される、40代以上になってきますと家族もあり、とても自分1人では判断できない問題だと思います。

やはり早期退職してもいろんなことが(収入も含め)見えないので、より一層不安を招くと思います。

今回私なりの解釈で、メリット・デメリットを紹介しますので、参考にしてもらえたらと思います。

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早期退職したその後は後悔するのか?

いきなりの早期退職対象者となり、先のことをあまり深く考えず、ただ退職金が割増でもらえるということで退職に応じたその後、後悔する人達が多いと言われています。

早期退職の対象者は主に40代~50代で、その年代は家のローンが十何年残っていたり、子供が中学生以上でそれなりの学費がかかります。

また転職するとなっても条件的に厳しく、多くの人が今までの収入より減ってしまうということです。

ですから長期的に考えたら、マイナス要素が多いため、後悔してしまうということでした。

私の知り合いも早期退職に応じた人が何人もいます。

やはりその後、転職には成功しましたが、収入が減って苦しんでいます。

口には出しませんが、後悔してるのではないでしょうか。

早期退職制度とは

一口に早期退職制度(早期退職優遇制度)と言っても、制度は2種類あると言われています。

早期希望退職制度

経営の立て直しや事業戦略の大きな転換を行う際に使用されやすい制度です。

強制的なリストラなどを避けるために企業が退職者を募り、従業員の一部に自主的に退職を選択してもらう制度です。

または希望退職制度などと呼ばれることもあります。

選択定年制度

早期希望退職制度が業績悪化による整理解雇の回避を目的に行われることが多いのに対して、選択定年制度は業績に関係なく、組織の若返りや従業員の自由な生き方を支援するために、会社の人事制度として常時運用されている退職制度です。

早期退職制度の目的

人件費削減

整理解雇を避けるための手段として用いられます。

会社内の高齢化対策

一般論として年次の高い社員ほど給料は高くなりますし、それなりの役職を用意しなければならなりません。

それらの人件費、不必要に役職が多くなったいびつな組織構造を是正し、組織の若返りと活性化を図る目的です。

キャリアアップのきっかけになる

従業員側の視点として、キャリアチェンジ・キャリアアップのきっかけとして活用することもできます。

早期退職制度メリット

  • 退職金の割増
  • 自由な時間を手にすることが出来る

等が考えれます。

退職金の割増

通常、企業を辞める時には勤続年数などに応じて退職金が支払われます。

その額は企業毎に異なっているのですが、早期退職制度を利用して企業を辞めると、同じ勤続年数で、且つ、この制度を利用せずに辞める人と比べ、多くの退職金が支払われるケースが多くなっています。

平たく言ってしまうと、通常の退職金よりも多くのお金を受け取りながら会社を去ることができるという事です。

また、早期退職制度を利用して退職した場合には、会社都合での退職と見なされます。

会社都合退職のメリットとして、自己都合退職に比べて「失業給付金(失業手当)の支給が優遇されること」が挙げられます。

なかでも大きいのは、失業給付金を早く受け取れることです。

自己都合退職の場合、ハローワークに離職票を提出後、待機期間7日+3カ月を経るまで失業給付金を受け取ることができません。

一方、会社都合退職の場合には、待機期間7日間+約1カ月後に第1回目の支給を受け取ることができます。

この点も、リストラされてしまった場合と比べるとメリットと言えるのかもしれません。

自由な時間を手にすることが出来る

早期退職した後にやりたいことがすでに明確になっている人は、長期的なキャリア形成の観点から、転職や起業することが絶好のチャンスということもあり得ます。

そして早期退職をしても失敗する可能性は低いでしょう。

また、十分に資金がある場合は、選択定年制度を利用することによって、早めに仕事からリタイアして、旅行や趣味など好きなことに時間を使ったり、第二の人生の備えて学び直すなどの選択肢も得られます。

早期退職制度デメリット

  • 働くのが好きな人が仕事を失うこと
  • 退職した後の生活資金
  • 転職が厳しい
  • 金銭面の減少
  • もらえる年金額に差が出る

等が考えれます。

働くのが好きな人が仕事を失うこと

退職金の上乗せよりも働きたいという意識の方が優っている人が、急に早期希望退職制度の対象者とされてしまった場合、辞めることによる喪失感は大きいと考えられます。

早期退職を前向きに捉える人ならメリットだと考えますが、後ろ向きに捉える人はどうしてもデメリットと考えこんでしまいます。

次に進める気力がないと、ただ家族からは疎遠となる可能性も出てきます。

退職した後の生活資金

老後に必要なお金については、公的年金を除外して2000万円~3000万円以上が出費になると言われています。

そして50代などのミドル世代の多くは、住宅ローンや子どもの学費で出費がかさむ年代です。

ざっくり考えても5000万円~7000万円以上の資産が退職時点でないと厳しいといえそうです。

転職が厳しい

まず挙げられるのが、良い条件の再就職先が見つけられない可能性があることです。

急に早期希望退職制度の対象者とされてしまった場合、転職の準備が整っていない場合は多々あります。

準備不足ゆえに転職活動がうまくいかず、職先の雇用条件が前の会社と比較して劣るということは往々にしてありえます。

仕事が見つからない時は毎日が苦痛で、その心理状態は、社会から干された心理状態と同じということです。

精神衛生上よくないですね。

金銭面の減少

早期退職の時は経験や人脈、スキルがあればなんとかなるんじゃないかと、漠然と思うかもしれません。

そして今と同水準の給料は維持できるだろうと思ってしまいがちですが・・・世の中そんなに甘くないです。

特殊技能・資格でもあれば別ですが、そうでなければ時給数百円の仕事しかないということににもなりかねません。

よほどの方を除き50代から転職するというのはかなり厳しい市場状況であるということを理解しておくべきです。

特に営業、事務系の人はなおさらです。

事務系は、東洋経済新報社が2017年の求人倍率の高い順にランキングを発表した際、下位の方でした。

つまり人手不足の職種ではなく、逆の人あまり職種の上位ということで、転職するには厳しいということです。

営業は、一からの場合は確実に収入が減るでしょう。

また仕事がないなら起業すればいいとか、転職先を探したけど見つからないから、ビジネスモデルが確立したFC(フランチャイズ)でもやればいいという考えはやめておいた方が無難です。

第2の人生として起業して何らかのビジネスを始める人は、退職前から相当な退職後の準備と計画をしていたと思います。

思いつきでの企業は、上手くいかなくて借金を抱えてしまう方が多いです。

もらえる年金額に差が出る

定年前に厚生年金を脱退する形になりますので、サラリーマンの定年齢である60歳まで会社に在籍した時と比べると、もらえる年金額に差が出てきます。

早期退職した年齢が早ければ早いほどもらえる年金額は減りますので、場合によっては老後の生活に支障が出るほどの減額になりうる可能性があります。

後悔しない方法

前述の通りすでに億近いお金を貯めているという方を除いては、後悔する方が多いと思います。

老後のことを考えるのであれば、多少つらくても会社にしがみつくというのが、ベストの選択となりますが、これで終わるとは考えられません。

数ヶ月か数年後には、しがみつけない場合も考えられます。

ですから後悔しないようにするには、早期退職を意識し始めた時点、または40代になった時点で、賃金の問題含め色々とシミュレーションをすることが大事だと思います。

私の友人に営業所の所長として全国を飛び回っていた人がいます。

しかし数年前、会社を早期退職し、今までやったことない田舎で農業しています。

その農業は順調だということです。

聞いた話では早期退職する何年も前から自分なり勉強と準備はしていたということですから、やはりシュミレーションしていたということですね。

今から10年前にあった、リーマンショックでは、派遣切りや早期退職など日常茶飯事に起こっていました。

私が以前勤めていた会社も派遣切りや早期退職といいますか、強制退職みたいな事が行われていました。

やはり私も首を切られたら困ると焦っていましたが、なんとか当時は退職対象者にはなりませんでした。

しかし数年後に今度は、会社が極度の人手不足状態となり、長時間労働やサービス残業等の劣悪な環境での仕事となり、ついに体調不良で退職となりました。

どちらにしても退職してしまったので、当時から退職後の事を考えてシュミレーションしておけば、もう少し上手くやれたのかなとも思っています。

私の退職と違い、早期退職の場合は少し考える時間があるかと思います。

そこで転職サイトには登録してみてはいかがでしょうか。

退職する、しないに関わらず登録だけでもしておくと、その後シュミレーションもしやすく、家族にも説明しやすいのではないでしょうか。

・・・とその前に、転職するに当たって、自分に合ってない会社に就職する事は避けたいものです。

なので転職する前に必ず自分の強みを確認しましょう。

とは言うものの、自分で強みが何か、客観的に把握しづらいものです。

・自分の強みがうまく語れない

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まとめ

いかがでしたか、やはりデメリットの方が大きく退職後は後悔する可能性が高いと思います。

しかし会社にしがみつけるのかと言っても、数年後にはしがみつけない場合もあるかと思います。

また起業を考えている方も、上手くいかない時は必ず、嫁さんから普通の企業で働いてほしいと言われる事もあるかと思います。

社会のアンテナを張って置くだけでも、危機回避は出来るのではないでしょうか。

どちらにしても、後悔しない為には、早めに転職サイトに登録してシュミレーションしておくのが、賢明だと思います。

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