安い給料で、長時間労働やサービス残業（休日出勤）を強いられながらも、家族の事より”仕事が優先”という考え方になってしまう、ブラック企業による洗脳。
なぜそのような洗脳に陥ってしまうのか、不思議に思う人もいるかと思います。
私も約10数年、洗脳状態になってしまい、大切な時間を失ってしまいましたが、考え方を改めた事で、何とか解放することが出来ました。
今回私が体験した会社の洗脳方法と、洗脳から解放出来た、2つの対処法を紹介しますので、参考にしてもらえたらと思います。
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Contents
ブラック企業の洗脳方法とは？洗脳され続けると社畜として使い捨てされる
- “石の上にも3年”ということわざがあるように、会社に入るとある程度の我慢は必要。
- 退職してもすぐに次の転職先が見つかるとは限らない。
という一般的な考えを上手く利用しながら、会社のロボットまたはワンマン社長の駒として洗脳させていきます。
まず我慢については、新入社員や20代前半の比較的若い人達を対象にしています。
よくニュースで話題になる社員研修などもそれにあたります。
会社によって我慢のレベルは違いますが、学生気分が抜けきれていない若い人は我慢のレベルがわかりません。
- 社訓と社歌を覚えさせられる（全員で唱和）
- 職務とは関係のない自衛隊体験や山登り、そして走り込みをさせられる
- １人づつみんなの前で挨拶（大声で）をさせられる
といった研修を通して、これが当たり前なんだという事を覚えさせられます。
そして現場での仕事がはじまり、だいたい試用期間が終わる頃から残業をさせられ、頃合いをみて上司や先輩からの指導といった、恫喝で恐怖を植え付けます。（早い所だと研修時から…）
こうなると会社の思うがままに動かさられる駒となり、バッチリ洗脳された状態となります。
そして20代後半～30代以降の中途採用組に対しては、“退職してもすぐに次の転職先が見つかるとは限らない”といった不安を煽ってきます。
実際退職した後、なかなか次の仕事が見つからないという事は多々あります。
ですから、やっとの思いで入社出来たという人が多数いると思います。
その人達のやっとの思いを、ブラック企業は上手く利用し、「嫌ならいつでも辞めていいぞ」といった脅し文句を使ってきます。
本音は嫌でも従うしかありません。
そうなると、ここからがブラック企業の恐ろしい本当の洗脳方法の始まりで、新入社員や若い世代から30代以降の人達含め、”正社員”だからという”責任”を押し付けてきます。
- 「今日中に仕事終わらせるのは当然だろ」と長時間労働を強いる。
- 「月曜日客先に報告しないといけないからなんとかしろよ」と休日出勤を強要。
- 「各工程忙しい所を応援しろよ」と早く帰宅させない。
といった”正社員だから”という口実を付けて責任を負わせ、会社に対する”おかしい”という感覚を麻痺させ、より深く洗脳させていきます。
最初は小さな責任を負わせるところからはじめ、会社の在籍期間が長くなればなるほどその責任が大きくなり5年も過ぎれば、会社に対する感情を一切持たない立派な社畜になるということです。
また、長時間労働や常に休日出勤を重ねたら当然、体力を奪われ病気のリスクも高くなります。
気がつけば入院なんて事も考えられます。
さらに安い給料ですから会社にしてみたら、最初から使い捨ての駒としか考えていないのかもしれません。
ブラック企業で洗脳され続け、大切な思い出や家族も失いかけた
私は20代後半にブラック企業にやっとの思いで入社できました。
その際面接で、「少し残業があるけど大丈夫ですか？」と尋ねられ、なかなか仕事がみつからなかった私は、すぐさま「大丈夫です」と即答。
当然残業は承知していましたが、しかし入社当日から忙しいということで、5時間の残業にはビックリしました。
それ以降、定時で帰宅出来る事は皆無で早くて5時間、遅いときは8時間の残業を強いられ、深夜1時に帰宅することはザラにありました。
また私の担当作業は手間のかかる作業で、薬品を使うためか手あれも凄く、匂い対策で屋外のプレハブ小屋で冷暖房も完備していないので、人が続かない状態でした。
ですからまともに教える人もいないので、後工程から怒鳴られる事が多々あり、精神的にも肉体的にもきつい環境でした。
さらに社長の口癖が「嫌ならいつでも辞めていいぞ」でしたので、我慢しながら10数年。
毎年仕事がハードすぎて人が続かない人手不足の状態が続き、私はいつの間にかプライベートより仕事を優先する会社の駒となっていました。
- 自分の結婚式があっても半日しか休まない
- 子供の出産でも出勤
- 親が倒れてたと連絡があっても仕事で見舞いに行かない
- 嫁が具合が悪くても出勤
- ＧＷや盆、正月でも出勤
など本当は仕事よりも家族の事を何よりも優先しないといけないのに、私はそういう考えも起きないロボットになっていました。
当然そんな状態ですから肉体的に無理が生じており、1年間休みなく働いた結果、体調不良で入院を余儀なくされました。
倒れるまで働かないと”何が大切”なのかわからなかった自分を、今でも後悔してしまいます。
【必見】これであなたも洗脳から解放！2つの対処法を紹介
まず1日でもサービス残業を経験していたなら洗脳を疑って見て下さい。
「これぐらいのサービス残業なら会社の為にもいいだろう」という良かれと思う事がもうすでに洗脳され始めていると思います。
そのためにも自分の考えが正しいのか間違っているのか、できれば心療内科で相談することをオススメします。
私も入院した際、心療内科の先生にも診断してもらいました。
「よく今までやってこられたね。でもその考えは間違っています。」とキッパリ言われて、気持ち的に救われた部分がありました。
もし心療内科に行けないのなら、友人でもいいので相談して見て下さい。
やはり外部の人間と接触することが、洗脳から解放できる第一の手段だと思います。
次に退職です。
私は心療内科の先生に「今すぐ退職して下さい。環境を変える事が一番です。」とも言われました。
ただそう言われても、なかなか仕事が見つからなかった苦い経験があるので正直迷いました。
しかし、子供出来ても寝顔しか見れない現状に、これでいいのかと考えたら自ずと答えは出ました。
心配して友人のススメもあり転職サイトに登録して退職を決意しましたが、自分みたいなある程度年齢のいった人間に、次の仕事がみつかるのかと不安もありました。
ですが今の時代、転職サイトの情報も充実しており、意外と早く次の転職先を見つける事ができホッとしました。
当然、職場環境を変えたことにより、洗脳から解放出来た事は言うまでもありません。
ちなみに「転職＝失敗」というイメージがどうしてもあると思います。
それはただ闇雲に転職するからで、ある意味、転職も自分の人生を賭けて臨むものだと思います。
それには情報収集も必要ですし、なにより自分自身を知る必要があります。
自分の強み（特徴）を知った上で転職活動に臨むと「転職＝成功」のイメージにきっと変わると思います。
ただ自分の強み（特徴）が何か？客観的に把握しづらいものです。
- 自分の強み（特徴）に興味があるがうまく語れない
- 日頃の仕事の中で自信が持てない
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ブラック企業の洗脳から解放され失いかけた時間を取り戻せて良かった
約10数年洗脳されていた時は、夜もろくに眠れない状態が続いていましたが、退職した当日には今までの事が嘘のように爆睡していました。
そして転職先では残業がほとんどないので、子供の保育園の迎えや一緒に風呂に入れる事が出来るので、本当に良かったと思います。
嫁さんとも話が出来る時間が増え、洗脳状態で失った時間を取り戻すために今は頑張っています。
自分の会社がブラック企業では？と違和感を感じたら…今すぐ転職を考えるべき
サービス残業、長時間労働、休日出勤というワードに自分の会社が引っかかると思えば、今すぐ転職を考えるべきです。
私みたいに10数年も、貴重な時間を失うことだけは避けるべきだと思います。
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