厚生労働省が設置した総合労働相談コーナーに寄せられた「いじめ・嫌がらせ」についての相談は、1年間で7万917件にものぼっているそうです。
15年度は6万6566件で22.4%、13年度は4万5939件で15.1%、07年度では2万8335件で12.5%と年々、件数は増加しており事態の深刻さが伺えます。
相談件数が増えている背景には、上司の存在が大きく関係していると思います。
パワハラはもちろんですが、相談相手として機能していないのではないでしょうか。
私も上司には、大いに泣かされてきました。
この経験を踏まえ私なりの解釈で対応策を紹介します。
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職場いじめの上司対応がまずい
私の経験からしますと、事なかれ主義の上司が大半を占めていました。
おそらくそう思っている人は多いと思います。
よくテレビで取り上げている会社では、コミュニケーションを大事にして、なんでも相談にのる上司の風景が放送されますが、私にしてみたら「これって演出?」なんて思いながら見ていますね。
以前、調査か何かで、嫌われる上司の共通点として
- 事なかれ主義
- 陰険
- 保身
といわれていました。
調査の結果の、事なかれ主義をみてまさしくそうだなと納得しました。
以前、働いていた会社の工場統括部長という肩書で、実質No3の立場にある人がいました。
その人が従業員同士の人間関係など相談を受け持ち、社長の前では、なんでも相談にのりますから、なんでも言ってくださいとにこやか言っていました。
しかし鼻先から相談に乗る気はないといった所でしょうか、詳しいことはわかりませんでしたが、ある人からイジメにあっていると相談した所、「大変だったね」と聞きながらメモをとっていたということです。
いじめた加害者とも面談し話をするからということでしたが・・・その後、音沙汰無し。
被害者にしてみたら、一刻も早く解決したい問題なのに、放置状態ですからたまったもんじゃないです。
いじめられていた人は、それこそ何回も相談に言ったそうですが、メモとっていたにも関わらず、毎回最初から同じ説明をしないといけなかったそうです。
結局、いじめられてた人は退職していきました。
その話を耳にしたとき、やはり社長の前でしかいい顔しないのか?と怒りを覚えました。
さらに別な職場の課長が、パワハラ前回で部下を怒鳴りつけ、やりたい放題している状況を見かねた、私を含めた別の職場の人達と一緒に、工場統括部長の所にパワハラの実態を訴えにいきました。
「こりゃ~大変だ。なんとかするから」ということでしたが、やはり1ヶ月、2ヶ月と音沙汰無しでした。
今まで経緯もあるので、何人かと「統括部長に逃げないでくれ」と強くせまり、その場でいつパワハラ課長と面談するのか日程まで決めさせました。
パワハラ課長と2人きりで面談したということです・・・・しかし蓋を開けたら、会話はなんと世間話だったそうです。
おそらくパワハラ課長に逆ギレされたら怖いという、防衛本能が働いたのでしょう。
呆れて物を言えないとはこの事ですね。
ですから私みたいな、いやそれ以上の経験されている方が、ゴマンといる事は想像できますね。
4つの対応策
- 各都道府県の労働局
- 労働組合
- 弁護士
- 逃げる
4つの対応策があり、相談出来る所があれば相談してみましょう。
しかし相談するにはメリット・デメリットがあります。
各都道府県の労働局
相談するには、最終的に会社と話し合いの場を持つことになった場合のために、加害者から受けた扱いを証明することができるような証拠を集めておきます。
自分の住む地域にある労働局を探して、窓口へ行って相談、または多くの労働局は、電話やメールによる匿名での相談も可能となっています。
メリット
- いじめ・嫌がらせの解決に向けて、法律にのっとった具体的なアドバイスがもらえる。
- あなたが対応を求める場合は、労働局の労働トラブル解決の手続き(あっせん)が利用できる。
メリット
- あっせんの場合は、紛争調整員会によって話し合いの場が設けられますが、あっせんには参加の強制力がないため、会社側は労働局が連絡しても、あっせんを無視することができる。
- そのため、実際には紛争調整員会を利用しても解決しないことが多い。
労働組合
労働組合とは、労働者が自分たちの立場を守るために集まって作る組織で、誰でも入ることができるものです。
自分の会社に労働組合がなくても、個人で加盟が可能な「個人加盟労働組合」に入ることができます。
また労働組合は、それぞれ得意とする問題が異なるため、いじめ・嫌がらせに強いと思われる労働組合を探して選ぶようにしましょう。
メリット
- 同じ立場の人、いじめ・嫌がらせの経験者などに相談することができる。
- 団体の力で会社にいじめ・嫌がらせの改善を働きかけてくれる。
デメリット
労働組合はあくまで「組合員が一丸となって会社と戦う」組織であるため、あなたが個人的ないじめ・嫌がらせを受けている場合、あまり良い結果は期待できない。
弁護士
いじめられる側にとっては最も心強い味方になるでしょう。
メリット
- 法律の専門家としての立場から、具体的な解決策を教えてくれる。
- 依頼すれば、責任をもって解決のために動いてくれる。
デメリット
- 相談料がかかることがある。(初回無料の場合も)
- よっぽど悪質なケースでなければ、相談後に損害賠償請求し、賠償金を得ることなどは難しい。
逃げる
私的にはこれが一番かなと思います。
相談するということは、切羽詰まっての行動だと思います。
時間的に余裕がなく、今にもどうにかして欲しいということです。
労働局、労働組合、弁護士に相談するにはそれなりの期間がかかります。
以前イジメではないですが、給与の未払いで労働基準監督署に相談した事があります。
約1年かかって、未払い分の半分の金額で手を打たれた経験があります。
時間と労力が必要となるので、イジメで疲弊しているのにそこまで気力、体力がもつか心配になります。
やはりイジメだと感じた時点で転職サイトに登録しときましょう。
自分の身は自分で守るしかないですからね。
・・・とその前に、転職するに当たって、自分に合ってない会社に就職する事は避けたいものです。
なので転職する前に必ず自分の強みを確認しましょう。
とは言うものの、自分で強みが何か、客観的に把握しづらいものです。
・自分の強みがうまく語れない
・日頃の仕事の中で自信が持てなくなってきている
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まとめ
職場いじめの上司対応がまずい
嫌われる上司の共通点
- 事なかれ主義
- 陰険
- 保身
調査の結果から、多くの上司の「事なかれ主義」がいじめを助長していると感じました。
4つの対応策
- 各都道府県の労働局
- 労働組合
- 弁護士
- 逃げる
それぞれの自分にあった対応策を選択しましょう。
イジメの状況にもよりますが、苦しい時は「逃げるが勝ち」という言葉があるように、逃げ道を確保しとくのが得策です。
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